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「今日はどこに行く?」
笑いながら聞いて来た彼に
私も笑みを見せながら答える。
「どこでもいいよ」
「んー…
じゃあ華蔵寺公園でも
行って観覧車でも乗る?」
「え?遊園地??」
驚いて目を丸くした私に
クスクスと笑う聖。
「さすがにいい歳して
遊園地デートは無理があるか」
「…でも…行ってみたいかも」
だって華蔵寺公園の観覧車なんて
もう何年乗っていないだろう?
最後に乗ったのはたぶん孝之と
付き合い始めたばかりの頃…
と、そこまで思って
また現実に戻される。
思わず表情を曇らせてしまった
私に気付いたのか聖は
不思議そうに覗き込んだ。
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