二人の恋人

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 ――あの頃を思い出すよ、りん。 僕の体の一部を優しく受け止め、いつも丁寧に扱ってくれた。 薔薇のように気高くゆるんだ体、醜女の君の可憐な唇が、たやすく脳裏に何度も繰り返し思い出されるよ。 不細工な僕とブスな君。 僕たちは世界中で一番お似合いのコンビだと思っていた。 だけど違ったんだね。 くだらない男に夢中になり、顔まで変え、君は身も心もささげた――ああ! 頭が割れそうに痛い! 実にくだらない! 君は落ちたものだ! 非常に馬鹿馬鹿しい!!!! ……だけど今日でそれも終わりだ。 君が覚悟をしているように僕も腹をくくっている。 「きゃあああ!!!! ゲ、ゲームが! りんさんなにをしたの!!!!」 酒臭いリビング――ソファーには愛しい君がほろ酔い気分で座っていた。
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