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後に続き、私は部屋の中へ入った。
悠哉は真っ直ぐリビングへ。
「何か飲むか?」
「あ、自分で入れます。…悠哉は?」
「俺は出てるからいい」
その言葉に私が頷くと、悠哉はテレビがついてるソファーへ向かった。
私は先にキッチンへ行き、グラスにミネラルウォーターを注いだ後、悠哉の元へ。
グラスを両手で掴んだまま、悠哉の右側へ周り、ソファーに座った。
一口飲んだ後、グラスをテーブルへ置いた。
私の胸の中の音がやたらと大きくて、テレビがついてるのに、まったく耳に入ってこない。
そんなテレビを見つめながら、悠哉に何て話し掛けたらいいか考えていた。
…ちゃんと、話さなきゃ。
そう思っていると、悠哉が私を呼んだ。
「…なる」
ゆっくり、悠哉のほうを見た。
目が合うと、息が詰まり、涙が零れそうになる。
「…そんな顔するな」
なんだか寂しそうに、悠哉が笑った。
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