私だけ

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……逆?…どういうこと? すると、悠哉がテーブルの上にあるリモコンを取って、テレビを消した。 雑音はなくなり、自分の鼓動だけが音をたてている。 また私を見つめたかと思うと、ゆっくり話はじめた。 「前に、こんなに誰かを強く想ったことがないって言っただろ?」 私は記憶をたどり、思い出した後、コクンと頷いた。 「…俺は、抱くということ以外に、お前を繋ぎとめておく方法を知らない。だから、…たぶん今の俺は、お前に少しでも触れたら、めちゃくちゃにしてしまう」 私は息を飲み、悠哉を見つめながら涙を拭って、静かに聞いていた。 「自分の欲求や感情を晴らすためだけに、抱いてはいけない。そう思ってた。…お前のこと、少しでも見つめたら、どうしても手が出そうになる。だから、見れなかった」 そう言って、困ったように笑った。 そんな悠哉の言葉に、私の胸の中が、徐々に熱くなってくる。 …それって、私のこと、想ってくれてるから? …そう思って、いいんだよね?
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