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「あ、あの、…私、…今しちゃったら、あとから起きれる自信、ないです…。だから…」
そう言うと、悠哉は顔をあげて私を見た。
「…せめて、あの…夕食が済んでからじゃ、ダメですか?」
すると、私の顔を手で包んでさらにキスしてくる。
あ、全然聞いてくれない!?
と思ったら、唇を離しギュッと抱き締め
てきた。
そして、ふぅと一息つく悠哉。
「なる、……もっとはやく止めろ」
「ええ!?…私、けっこう前から止めてましたよ!?」
胸の中であたふたしていると、悠哉が続けた。
「…まだ自制が効く段階でよかった」
そしてまた一息ついた。
力が入っていた腕を緩め下ろすと、私を見つめた。
「…悠哉?」
「ふぅ…。…着替えてくる。…すぐ夕食にしよう」
そう言ってクスッと笑い、私の頭をポンポンした後、リビングから出ていった。
私は少しの間、カトレアの前で息を整えていた。
ああ、顔も身体も熱いし…。
なんとか止まってくれてよかった。
…でも、…でもホントは、そのまま悠哉に抱かれてもよかったかなぁ…、なぁんてね。
アハハハ。
ん?…あれ?
私、何考えてるの!?
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