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笑顔で返事した。
そして、ふと思った。
お母さんたちが、私たちが付き合ってるということを知ってるって、悠哉に言うべきなのかな?
こういうのって、どうなんだろう?
別に、悠哉にまでは言わなくてもいいことかな?
「…なる?」
「は、はい!」
悠哉が不思議そうに私を見ていた。
「あ、…ちょっと考えごとを…」
すると、クスッと笑われた。
「なるが考えごとしてるのは、見てればすぐわかる。…で、その考えごとってのは何だ?」
…どうしよう。
なんか、まだ親の話しとかって、しなくてもいいんじゃないかなって思ったりしちゃうんだけど。
でも、言うべき?
ああ、ダメだ。悩む。
ここは、ひとまず違う話を。
「あー、あの、…桜!…見に行けるのかなぁって…」
「ああ、もちろん、行くよ」
「え!?ホントですか?」
すると、悠哉はキッチンのカウンターに置いてある卓上カレンダーを見た。
「もう、4月になるもんな。なるの言ってた桜って、満開はいつ頃なんだ?」
「あ、たぶん、中旬ごろだったと思うんですけど」
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