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そんな悠哉を見ながら、終始私の頬がポッポポッポしていてどうしようもなかった。
悠哉の言葉ひとつひとつが、まだ耳に残ってる。
うれしくて、胸がいっぱいだよ…。
すると、お母さんが私に近づきコソッと話してきた。
「いい男ね」
ええ!?
もうお母さんってば、なんなのよ!
私もお父さんと悠哉に聞こえないよう気にしながら、小さな声でお母さんと話始めた。
「ちょっと、反対なの!?賛成してくれるの!?どっち!?」
「何言ってるの。始め反対するのは親の努めなんです!」
そんな努めいらない!
私がムスッとしていると、お母さんはさらに続けた。
「だいたい、なんの連絡もしないでいきなり来るのがいけないのよ。よりにもよって、お父さんが酔っぱらってるときに来るなんて…」
お母さんがため息つきながらそう言った。
「なみから社長さんとつき合ってるって聞いたときは、本当に驚いたんだからね!きっとなるは、騙されてるに違いないって思っちゃったわ…」
…いったいお母さんは、社長という立場の人をどんな人だと捉えているんだろう?
…それとも、私が騙されやすいとでも言いたいの?
私は軽く一息ついた。
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