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すると悠哉は私の方をチラッと見て、ニヤリと笑った。
「…そうか。それはいいことを聞いた」
…へ?
「言葉だけじゃなく、態度でもそれを表現しろよ?…家に帰ったら楽しみだ」
ええ!?
「ちょ、ちょっと待って下さい。それってどういう意味ですか!?」
「ん?はっきり言ったほうがいいか?つまりだな、そのうれしさを俺に抱かれたときにベットのう…」
「ああ、待って!待って下さい!言わなくていいです!」
慌てて言葉を防ぐと、悠哉はさらに笑っていた。
もう、なんてこと言うのよ!
…家に帰ったら、私、表現しなきゃいけないの?
まさかね…。
そんなの、絶対無理だし…。
車が赤信号で止まると、悠哉は私を見てそっと頬に触れてきた。
頬に触れたその手が暖かくて、自分の手を一緒に添えてみる。
悠哉への想いが溢れて、自然と笑顔になった。
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