それぞれの家族-1

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すると悠哉は私の方をチラッと見て、ニヤリと笑った。 「…そうか。それはいいことを聞いた」 …へ? 「言葉だけじゃなく、態度でもそれを表現しろよ?…家に帰ったら楽しみだ」 ええ!? 「ちょ、ちょっと待って下さい。それってどういう意味ですか!?」 「ん?はっきり言ったほうがいいか?つまりだな、そのうれしさを俺に抱かれたときにベットのう…」 「ああ、待って!待って下さい!言わなくていいです!」 慌てて言葉を防ぐと、悠哉はさらに笑っていた。 もう、なんてこと言うのよ! …家に帰ったら、私、表現しなきゃいけないの? まさかね…。 そんなの、絶対無理だし…。 車が赤信号で止まると、悠哉は私を見てそっと頬に触れてきた。 頬に触れたその手が暖かくて、自分の手を一緒に添えてみる。 悠哉への想いが溢れて、自然と笑顔になった。
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