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信号が青に変わったのに気づくと、悠哉はゆっくりと手をおろした。
その手の温もりが愛しくて、もっと触れててほしい、そう思った。
運転する横顔を見つめながら、悠哉に抱きつきたくて仕方ない自分がいることに気づく。
…もしかして私、表現できちゃうんじゃない?
…この愛情を、表現できちゃうんじゃない?
ちょっと待って。
こらこら!私ってば、何エッチなこと考えちゃってるの!
おもいきり首を左右に振った。
そんなことしたら、悠哉の思うつぼじゃない!
れ、冷静にならなきゃ。
そして、ふぅと一息。
落ち着いた後、悠哉の方を見てみた。
すると、悠哉が私をチラチラ見ている。
「…何事だ?」
あ、あはは…。…見られてた?
エッチなこと考えてたなんてバレたら、危険すぎる。
ここは、別の話題を…。
「あの、…そういえば、悠哉のご両親は近くに住んでるんですか?」
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