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何にも邪魔されず、自然に目が覚めた。
あー、もしかしてこれは。
かなり熟睡できたってやつか。
そう思いあくびして、俺はベットから上半身を起こした。
…熟睡しても、あくびはでるんだな。
隣を見ると、なるがまだ寝息をたてていた。
ん?
今何時だ?
ハッとして時計を見ると、いつも目覚める時間を余裕で過ぎている。
「あ!?…おいおい!冗談だろ。…なる起きろ!」
慌ててなるの体を揺さぶった。
「……ふぁい…」
「おい!起きろ!」
なるが目を擦りながら、俺に焦点を合わせた。
「あ、…おはようございます」
そう挨拶して、はにかんだように微笑むなる。
ああ、この状況でそんな顔を見せるなよ。
思わず手が伸びそうになった。
…が、そんなことしてる場合じゃない。
「…時間見ろ!急いだほうがいい」
「へ?」
なるも上半身を起こし時計を見た。
と同時に絶叫。
すくさまベットから飛び出て、自分の部屋へ向かっていった。
その様子を見て俺は、声を出して笑ってしまった。
「アハハ!…なるは、朝からあんなに声が出るんだな」
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