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「ちょっと、待って……。
話について行けてないんだけど…」
「俺もだよ」
田辺くんが雑誌を机の上に
バサッと置いた。
無意識に力が入ったのか、
大きな音だった。
「そのバイト先の奴に、
サッカー部の誰から聞いたのかって
問い詰めたんだけどさ。
急に口が重くなっちゃって、
答えてくれなかった。
俺のマジな反応見て、
まずいと思ったんじゃね?
あんま騒ぎ立てて
この事が大っぴらになると
坂口にとっても良くねえと思うから、
口止めだけしといたけど」
「……」
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