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「てかさ、
あんたほんとに悠斗のこと、
好きなの?」
掴んでいた髪を勢いよく離され、
弾みで頬を床に思い切り打ちつける。
沙希先輩は足でわたしの体を
ひっくり返して仰向けにすると、
お腹の上に馬乗りになり、
腕をアゴの下に押し付けた。
「ほんとは、
――春山のこと好きなんじゃないの?」
そのまま体重ぐっとをかけられ、
気道が塞がれる。
――息が出来ない――。
必死で腕に爪を立てると、
沙希先輩はさらに体重をかけて来た。
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