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偶然の出会い #2
「…見つかってもしらんからな!」
私がスネてそういうと
「大丈夫!」
何が大丈夫なのか、穂積はパタパタと走って行った
「ソンミン、行こう!イクがいいって!!」
やっぱり大声で叫んだ穂積の声に、イライラとした
「…本当?」
ソンミンの声がしたかと思うと、
「イクちゃん?」
今度は入口にソンミンが立っていた
「あ…」
ぶざまに寝転んでいた私は、シャキッと座り直すと、
「イクちゃん、穂積ちゃんと少し外出してきていい?」
落ち着いた声でソンミンが言った
「あんまり、悪さしたら駄目だよ」
私が冗談でそういうと
「僕はそういう事、しないよ」
と、真面目に返された
「うん」
僕は…ね……
じゃあ僕以外って誰の事よ
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