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迷い子 #2
「まぁ、頑張り」
そんな風に強がって言った私は、不思議そうに私を見る穂積を残し
「シャワー浴びてくる
準備するから、ちょっと待ってて」
そういうとベッドからゆっくりと降り
バスルームに向かった
痛い
痛い
穂積を見ていると、まるで自分を見ているようで痛々しい
無謀なんじゃないのか、とか
穂積には無理だよ、とか考えてしまうのは、きっと
他人目線だからだ
実際の私も…そういう事なんだろう
昨晩のユンファが突然私の中によみがえる
「好きだ」
そんな風に愛を囁く言葉は何一つ言っていなかった
私の事を、一体どう考えてくれているのか
全く想像出来ない
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