迷い子 #2

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私の身体を少し力強く抱きしめ、ユンファは呟く 「イクゥ」 ほら、またイクゥって言ってる 優しくて、耳の奥で消えてなくなる軟らかなユンファの声が、私の身体に吸収される 入っても、入っても、 足りなくて、私はおねだりをする 「…もっと、呼んで」 ねぇ、ユンファ 私の名前をもっと呼んで これが夢でも、私は幸せだ
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