目覚め #2

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「たまたま、昨日も今日も、この時間はオフだったからね」 優しいソンミンの口調は、時にとても真っすぐで 裏表のない、透き通った言葉で安心する 「そうなんだ、…ありがとう」 穂積はそういって、頭に入らない映像を見つめた 「…僕は、ユンファほど この世界を愛してないし、大切にしようとしてなかった」 突然、ソンミンがそう話しはじめた 「…………え?」 「まだ、中学生だったんだ SOUTHのオーディションに、たまたま、家族が応募して、たまたま、 僕はメンバーになった 別に、歌が好きなわけでも、踊りが好きなわけでも、芸能人になりたかったわけでも…ない 本当に、たまたま、…なんだ」 「………へ、へぇ」 あまりにも饒舌に話し始めたソンミンに、驚いて穂積はソンミンを見た
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