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「たまたま、昨日も今日も、この時間はオフだったからね」
優しいソンミンの口調は、時にとても真っすぐで
裏表のない、透き通った言葉で安心する
「そうなんだ、…ありがとう」
穂積はそういって、頭に入らない映像を見つめた
「…僕は、ユンファほど
この世界を愛してないし、大切にしようとしてなかった」
突然、ソンミンがそう話しはじめた
「…………え?」
「まだ、中学生だったんだ
SOUTHのオーディションに、たまたま、家族が応募して、たまたま、
僕はメンバーになった
別に、歌が好きなわけでも、踊りが好きなわけでも、芸能人になりたかったわけでも…ない
本当に、たまたま、…なんだ」
「………へ、へぇ」
あまりにも饒舌に話し始めたソンミンに、驚いて穂積はソンミンを見た
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