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行方 #2
いつも強気で、偉そうなユンファはどこにもいなくて
私は、完全に停止してしまった思考回路を
どうにか動かそうと必死に考えた
でもやっぱり、ユンファの言ってる意味がわからなくて…
ただ、私の事を『特別』だって
言ってるのだけは、わかった
「……ユンファ?」
私の身体を包み込むユンファの体温が、柔らかくて
暖かくて………
じんわりと汗ばんだ身体は、私の事を心配してくれて
急いだんだろうな…なんて考えると
愛おしくて愛おしくて
心がちぎれそうに痛んだ
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