行方 #2

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「………ズルイ…」 ボソッとユンファはそう呟くと、固まったみたいに動かなくなった 「……ズルイって、何? 私、ユンファに何か恥ずかしい事、したの?」 私がそういいながらうろたえていると、 ユンファはまた隙間から私を覗いた 「………覚えてないんだ… 俺、馬鹿みたいだ……」 ば、馬鹿? は? 「な………、もう!!ハッキリ言って!!」 この際、恥ずかしかろうがなんだろうがいいや!!!! 聞いてやろうじゃないか!!!! 「………………って…」 は? ユンファの声が小さすぎて、聞き取れない
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