3172人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
ユンファの大きくて、温かな指先が私の身体をそっと撫でるように這う
身体全体が神経になったみたいに、私の鼓動が脈打つ
ふわふわとした感覚の中に、ユンファの感触だけが研ぎ澄まされたように私の身体に刻み込まれていく
今にも溶けてなくなってしまいそうな自分を感じながら、私はユンファに身体を預けた
吐息が何度もこぼれて、私は無意識のうちにユンファに触れた
ユンファの悩ましげな表情が、私の芯の部分を震えさせる
「………ユンファ」
ユンファの唇が少し歪んで、口元から声がもれる
最初のコメントを投稿しよう!