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はぁあっ、とバカでかいため息をつくと、
「話にならないわ」
と、牧田がぼやいた
「わかってるでしょう。
貴方達に、どれだけの商品価値があるか。
トップアーティストになるって事は、どれだけの覚悟と犠牲をはらわなきゃいけないって事
知らずにこの世界に入っただなんて、言わせないわよ」
確かに
牧田は何一つ間違った事は言っていない
「それに…………」
と、いいかけた瞬間、まずそうな顔をして突然口を塞いだ
…………?
ユンファもソンミンも、同じく急に顔が強張った
「…………」
妙な間が出来て、
不自然なくらい、リビングが静まり返る。
「………」
「…俺達は、全員、わかってるつもりだ」
ユンファのその言葉の裏側にある
また、別の問題を
私が知るよしもなかった
ただ、頼もしい、なんて
私は薄っぺらい感情で、ユンファを熱い眼差しで見つめていた
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