亀裂 #2

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少しの約束の時間が過ぎてから ジョンミンは現れた いつになく無口なジョンミンは、突然私の身体を包んでくれた そんな抱擁に、私は面食らって声を漏らした 「ど、どうしたん?」 少し汗ばんだジョンミンの身体から、いつもの香水の香りが流れ込んでくる 私の安定剤みたいなこの香りが、やけにこの日は印象的だった
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