悲嘆

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暫く時が止まったまんまだった時間を 「もう、いいだろ」 やんわりと、意外な声色で、蒼太が動かした 「あれ?」 奥の通路から、社長が現れた 私達を少しだけじっと見詰めると、社長はユンファの肩にポンと手を触れると 「ガレージに車待たせてるから、行こう」 にこやかに、そう言った 激しい衝撃が、私を襲った これが、この世界に生きる理なんだと この時は、何も言えなかった
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