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『イクゥ』
間抜けな、ユンファの私を呼ぶ声が
もう、二度と聞けないのかと思うと、
突然身体が震え始めた
｢……おい、大丈夫か……」
ガクガクとする私の肩を抱きよせようとした蒼太が
私に触れた瞬間
ガクン、と視界が揺れた
｢触んな｣
私は、面食らって
自分の位置を、確認する
安心する、温かさ
居心地のいい、この温もりは。
ユンファの、腕の中だ
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