2044人が本棚に入れています
本棚に追加
問題は、複雑すぎて。
私どころか、ソンミンにだってどうすることも出来なかった
ソンミンからは、突然連絡があった
それは、知らない番号からで。
登録外の番号をめったに取らない私は、随分とソンミンとすれ違った
たまたま携帯を触っていた私が、その番号からの着信を取ったのは、偶然だった
電話の向こう側から聞こえたソンミンの声は、久しぶりに聞いた声だったけれど
とても元気が無くて驚いた
「良かった、もう
声が聞けないかと思ってた」
流暢に話すソンミンの日本語は、時に国のは境を消してしまうほどに、馴染んでいた
胸が、しめつけられる
「私だって」
私だって、不安だった
最初のコメントを投稿しよう!