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「実は、イクちゃんの事なんだけど…」
郁美のこと、と聞いて
胸がギュっと苦しくなる
私達を繋いでいるのは、紛れもなく郁美とユンファなのだと想い知らされる
「うん…」
寂しくて、切なくなる
けれど、そんなセンチメンタルな気持ちなんて、瞬時に吹き飛んだ
それは、ユンファの事だけなんかじゃない
前からソンミンから聞いていた、あの事件の事にも全てに
絶望した
「…………」
唯一。
ソンミンだけは、その事件に巻き込まれていなかった様子に、申し訳ないけれど、胸が少しだけ軽くなった
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