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何日が過ぎたんだろう
「今日、セブンを連れて帰るから」
出掛けに蒼太がそう言った
「えっ?」
突然だった
「郁美のこと、俺の女だって言ってあるから、話あわせておくように」
笑いながら、蒼太がそう言った
「はぁ!?」
俺の女もなにも、私と蒼太はそういう関係じゃない
……私の、認識では。
「まぁ、あんな間違いもう起きないとは思うけどさ、
念のため、な」
ケラケラ笑う蒼太は、最初の最悪な印象だった蒼太とは全く違って
よく笑うし、とても優しい
私のことも、実は良く気遣ってくれている
不器用な奴なんだろうか?
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