悲嘆 #2

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私は何の事だかはわからなかったけれど ほんの少しだけ、気持ちが軽くなった感覚に陥った ただ、この時はまだ 自分に精一杯で、蒼太の事にまで頭がまわらなかった 手を少し掴むと 「た…………てない」 そう言って、冷えた指先に力を込めた 蒼太の指先も同じように冷えていて 何だか自分と蒼太が重なって感じた
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