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光のない玄関で、うなだれていた私は、完全に時間軸を失っていた
身体から緊張が抜けきれなくて、震えたまま
身体と共に心が冷えていく
スッキリとしない脳が、視界を定めようとしない
「うわあっ!!!びっ………………
郁っ!?」
遠くのほうで、キーを差し込む音と
シリンダーの回転する音がしたかと思うと
扉がひらき、廊下から光と共に
泉の声がした
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