凄艶 #4

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何でバレるんだろう。 「ね、藤堂さん、いつから知ってたの?」 藤堂さん御用達のプライベートラウンジで、私達は飲んでいた 個室しかないラウンジで、造り的に他の客と顔を合わせなくてもいいこの店は、滅多な事ではつれってくれない藤堂さんお気に入りのお店 いい感じにヴィンテージ感のある家具に ウッド基調の落ち着いた店の造りで 大きなレザーソファーがなかなかのハイソな座り心地。 「え?イクちゃん?」 藤堂さんの秘蔵っ子アシスタントの刈谷君、直ちゃん、美海しかいないにしても 私は慌てた 「ち、ちっがっ……泉だよ!」 「あ、ああ、泉ちゃんねぇ」 いつもヘラヘラしてる藤堂さんの顔から笑みが消える 「わかるよ。色々あるからね、こっちも」 さすがに大人だ 濁された
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