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二人で静まる路地裏を歩く
牧田はまた、黙り込むと、スタスタと歩いた
「ここ。」
にこり、と指差す先には、地下につながる階段が見える
二人、少し暗がりの階段奥を、ゆっくりと降りた
汗をかいた私は、こんな場所に連れてこられるなら、こんな姿で来なかったのに。と、牧田の後ろ姿を恨めしげに見ていた
ここは六本木
この、こじゃれたバーには、似つかわしくない、私の格好。
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