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日付が変わってしばらくたって。
リビング方向から騒がしい声がする。
僕のイライラはマックス。
「たらぃまぁー!
お邪魔しまぁーす!とうっ!!」
ブワッとアルコールのきつい香り
勢いよく僕のベッドに飛び乗ってきたイクちゃん。
「ウッ」
衝撃で、内臓が出てきたかと思うくらいの声が出た
「おーかえりーはー!?」
陽気な酔っぱらいのイクちゃんは寝ようとしている僕にかまわず絡みついてくる。
「ちょ、イクゥ…
ごめん、ソンミン」
全然すまなそうじゃないユンファは、僕の同居人で
いまやアジアで僕たちを知らない人はいない、ってくらいの人気アーティスト【R:d (アールド)】のメンバーだ。
ひょい、とイクちゃんを抱えあげると
「お前もアッチで飲まない?」
なんて。
ヨユーぶっこいた顔で僕を見た。
「飲まないよ」
僕は夜更かしなんて。
「あ、そ。」
酔っぱらったイクちゃんはユンファの肩でいつの間にか眠ってて。
二人はさんざん僕の睡眠を妨害しておいて去っていった
もう。
ますます眠れないじゃないか。
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