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その日の僕はボロボロだった
無愛想にろくに口も動かさずに、上の空
でも、そんな僕を上手く使ってくれるユンファやジョンミン達のお陰で
まさか僕がそんなにも落ちているだなんて、きっと画面の中からはわからないだろう
途中ジスクとの絡みもあったけど、
少し時間を押したくらいで、何事もなく仕事は終了した
時刻は日付がかわる5分前
「お疲れ様でしたー!!本日の打ち上げは……」
スタッフが大きな声を張り上げた
収録が終わったその日は毎回、一部を除いたスタッフ全員で打ち上げがある
行く気になれなくても、それはお決まり事で
更にはきっと、皆立場は同じな訳だから、自分一人がワガママを言うわけにはいかない
いつもの行き付けのダイニングバーに向かう
それは局の裏側にあって、局の地下道から行ける
地下道は封鎖されていて、一般人は利用出来ない
僕達はぞろぞろと列を作って歩いていた
僕らが店に着いた頃にはもう、ほとんど人が集まっていた
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