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長谷川さんとシュン社長とご飯に行って、軽くバーでお酒もご馳走になった
長谷川さんの猛烈モーションをなんとかかわしつつ、マンションに戻ったのは深夜
リビングには、ムスッとした顔で、郁美が座っていた
「ただいま」
私がそう言っても、聞こえるはずなのに郁美からの応答はない
……
怖い
返事のない郁美ほど恐ろしいものはない
私は郁美の横を黙って通過し、ゲストルームに行こうとした
「なぁ、ソンミンから連絡あった?」
地に響きそうなくらい、暗い関西弁。
郁美も私も関西人で、関西人同士で話すもんだから普段の標準語なんか使わない
めっちゃ機嫌悪いやん……
「いや?」
そういえば、最近電話で話してない
電話を使わなくても、私はここにいるし、毎日話してるし。
「あっそ」
……
「うん」
さわらぬ神に祟りなし。
私はさっさとトンズラしようとリビングを後にした
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