異変 #2

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車は市内を抜け、事務所に向かう 僕らは事件に遭遇したからって、仕事をキャンセルして休めるわけじゃない。 スケジュールに穴はあけられない。 朝から入っていた仕事を午後にズラして、今日のスケジュールをこなし終えるまで布団の上では寝られない でも、眠気はしても 寝れそうにない。 ジスクのあの姿が、頭から離れないんだ どうして、 誰が。 一体、何の為に。 そんな疑問が頭から離れない 大体、僕達は先頭を歩いていたのに ジスクはいつの間に前を歩いていたんだ いや、 そもそも、最初からジスクはあのダイニングバーにいたのかな。 一度も姿を見た覚えのない僕は、そんなことばかりを考えていた 叫ぶ声だって、それがジスクのものかどうかすら、僕にはわからない わからないことばかりだけれど、どうにか解明したいと記憶を探る でも僕の脳は疲れきっていて、何にも思い浮かばない。
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