1942人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
車は市内を抜け、事務所に向かう
僕らは事件に遭遇したからって、仕事をキャンセルして休めるわけじゃない。
スケジュールに穴はあけられない。
朝から入っていた仕事を午後にズラして、今日のスケジュールをこなし終えるまで布団の上では寝られない
でも、眠気はしても
寝れそうにない。
ジスクのあの姿が、頭から離れないんだ
どうして、
誰が。
一体、何の為に。
そんな疑問が頭から離れない
大体、僕達は先頭を歩いていたのに
ジスクはいつの間に前を歩いていたんだ
いや、
そもそも、最初からジスクはあのダイニングバーにいたのかな。
一度も姿を見た覚えのない僕は、そんなことばかりを考えていた
叫ぶ声だって、それがジスクのものかどうかすら、僕にはわからない
わからないことばかりだけれど、どうにか解明したいと記憶を探る
でも僕の脳は疲れきっていて、何にも思い浮かばない。
最初のコメントを投稿しよう!