◇ #2

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「ま、無くて当然です。 いいんです。 ただ、この事は他言なさらないで頂けたら有難い。 そして、小さな事でもいい。 何か思い当たるようなことがあれば、ご連絡下さい。 貴方がたは人気商売だ。色々とあるでしょう。 余り騒ぎにはならないよう計らえと、上から言われてます。 ・・・ この件に関しましては、恐らくはこれ以上のお時間はとらせないですよ」 全くそんな風には思ってなさそうに、何かを秘めた顔で刑事はそう言った ただ、昨晩からに続いての尋問に付け加えて、雑誌のインタビュー、また刑事の取り調べ、と どれだけ受け答えすれば解放されるのか、僕も朦朧としていた 頭が重い クラクラとして、首もとが熱くなっている。 そろそろ、限界だ。 僕は睡眠不足が要領オーバーして、気持ちが悪くなっていた
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