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刑事達が去ったあと、ユンファと共にソファにうなだれる
ユンファからは直ぐに寝息が聞こえてきて、僕はといえば無性に気だるくて頭痛さえしてきた
首もとが熱をおびていて、瞳を閉じた闇がぐわんぐわん回る。
余計に気分が悪くなって、無理やり目をあけたままソファにもたれかかっていた
次第に脳に揺れが響いて意識が遠のいていく
ふと、朧気な意識の中、僕の遠く奥のほうで、すっかり忘れていた記憶が甦る
『僕はまるで君に呪文を唱えられたようだった』
何処かで見た、最後の言葉
そう
そのあとは。
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