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僕達は個室に呼び出された 事務所の奥にある、めったに立ち入る事のない部屋。 というより、初めて入った。 こじんまりした部屋で、何に使うのか良くわからない部屋。 内装は、カジュアルな感じで、どちらかといえば事務所の雰囲気ではない 部屋には、二人の男性がソファに腰かけていて、僕らを見たあと立ち上がった 「いやぁ、すみません。お時間とらせてしまって」 一人の年配の男性が、意外にも腰を低くしてそう言った 隣には、若い男性 どうみても刑事だ 「ごゆっくり」 牧ちゃんは、営業スマイルを浮かべると、パタリとゆっくり扉を閉じた 僕ら二人は、向かい合わせのソファに腰かける 「僕らを見張っても、犯人はつかまらないですよ」 ユンファは落ち着いた様子で、二人にそう話した
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