◇ #2

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◇ #2

「寝れた?」 穂積ちゃんが囁くような声でそう言った 「……」 途中までは、っていいかけて やっぱりやめた 「どうしたん?」 「別に。」 今日はこのまま、休みたい。なんて、不可能すぎて言えない。 だいたい僕は、仕事に対しての姿勢が皆ほど熱心でも真面目でもない。 言うなら めちゃくちゃ器用なだけだ。 なんでもそつなく いや、 それ以上に。 出来ちゃうだけなの。 でも、僕のそういう部分を 彼女は知ってる。
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