◇ #2

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変だな。 そのくらいにしか思わなかった 「……なぁ。」 ボソッ、とユンファが呟く 「へ?」 何でもない、なんて言っておきながら、結局何かを言いたそうな顔で僕を見る 「何か変わったこと、ないか?」 「……何か?」 頭の中が、完全に穂積ちゃんだらけで ユンファの言ってる事がいまいちよくわからない 「別に」 穂積ちゃんが明日にはここから居なくなる以外に、なんにもないけど。……なんて言えやしない 「嫌な予感、するんだ」 ユンファの言葉も、なにも このときの僕には響かなかった
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