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いつもなら気を使うけど、何故だかこの人にはそういう気持ちにはなれず
「ねー、ねー」
と、うるさい龍郎を無視しながら目的地を目指す
ってもどこにあんだかわかんないけど。
「何で小松ちゃん雇われたかわかるー?」
ピク、っと
私は立止まって龍郎を見上げた
「日本人相手の仕事って、言われたんだけど?なに?他になんかあんの?」
私の言葉に、龍郎は目を丸くする
「いい勘してんね」
「アンタが言ったんでしょうが。」
「俺なんも言ってないっしょ。」
ムカつくやつだな
私はコイツと一緒に、シュン社長のお兄さんの仕事を手伝う事になった
表向きは、何でも屋。
でも、ホントは探偵事務所。
最近、日本人のお客様が多いらしくて、対応だけでいいから暇な時間手伝って欲しいと頼まれた
そうじゃない、ってわけ?
「アンタ、芸能人のパイプあんだろ?」
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