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知らないよ。 大体なんだかこの刑事は好きになれない。 だったらまだ、横でカッカしてる若い刑事のほうが全然好感出来るね。 まぁ、どっちも興味ないけど。 「……ふっ」 静けさの中で、気味がわるい勝ち誇ったような笑いが響いた 「じゃあ、またお渡ししましょう」 またこちらを振り向いて、ゆっくりと刑事は歩いてきた さっ、と名刺を差し出し 「お気をつけて」 そう言うと、若い刑事にアゴで指示して出ていった 「……」 なぁーにが、お気をつけて、だ。 ドアの向こう側の気配が消えたのを確認して、僕はベッドに腰かけた 狙われている、なんて言われた瞬間はマジでヤバいと思った
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