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牧ちゃんの心に住みついた黒い過去
そんな過去を抱えながら、牧ちゃんは僕達を支えてくれてる
でも、この時はまだ
僕はそんなこと知るわけもなくて
少しして落ち着いた牧ちゃんは、「ごめんなさい」とだけ言うと、いつもの牧ちゃんに戻った
「さぁ、ソンミン。
スケジュール、押してるから
明日は覚悟してよ」
もうちょっとくらい、しおらしくて良かったのにな。
牧ちゃんについて、病室を出る
「……」
そして、後ろを振り返った
耳に残る、この感触に。
この時、刺さったトゲが抜けたかのような感覚に陥った
……そうか。
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