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◇ #2
「う……うん」
驚いた顔をしてから、ちょっと止まってからそう返事がかえってきた
ん、でもちょっと待てよ?
じゃあ何でうちのSPが外でのびてんだ?
僕は立ち上がると、ドアスコープから外を見た
ボケーっとつっ立たって、奴はこちらを向いていた
それを見てから僕は再度扉を開いた
「……何?」
あからさまに態度に出して、僕はそう言った
「すげえ!」
目をキラキラと輝かせて、そいつは叫んだ
「小松っちゃん、なんだよー!
すげえじゃん!!」
「……」
なんか、めんどくさそうな予感、してきた……
「あんた、来なくていいって言ったのに、何でくんのよ!!」
僕の背中ごしに穂積ちゃんが叫んだ
「ちょ、ちがっ」
「……あれ?」
二人が言い合っているうちに、僕が間をわってそう呟いた
「うちのSPは?」
「ああ、逃げてったよ?」
逃げた……って……
僕は頭を抱えてうつむいた
「だってアイツさぁ、ここに盗聴器つけてたんだぜ?」
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