◇ #2

13/35
前へ
/35ページ
次へ
「それよりも」 僕はそれを口にしようとして少しためらった 「それよりも、?」 「ここは何だか危ない気がするし、一人じゃ不安でしょ?上の部屋で少し生活したら?」 ああ、言ってしまった 「えっ?いいよ、いいよ。 さすがにそれは申し訳がないし。 きっと……」 続きをいいかけて、穂積ちゃんはハッとした 「きっと?」 「……」 ばつがわるそうな顔 「狙われてるのは、僕、って 言いたいんでしょ?」 そんなのはもう、わかってるさ
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1439人が本棚に入れています
本棚に追加