◇ #2

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「……はっ……キリ、 ……しなくちゃ、駄目?」 びっくりした。 想像もしてなかった言葉に、僕の手からは力が失われて、 穂積ちゃんの腕がダランと勢いよく落ちた 「……あ、そう」 どうしてだ どうしてこんなに上手く、いかないんだ 「あ…の」 「いいよ、わかったから。」 胸が痛い 今にも叫び出したくなるくらい 痛い 願っても、願っても。 手に入らないものがあるだなんて…… 「ね、今部屋散らかってるけど、上がってって?」 ……ハ? ニカッと微笑んで、パタパタと駆け足で彼女は奥へといってしまった え?
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