1517人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
リビングに揃った面子の顔は、僕の心とは真逆に神妙なおもむきで。
てっきりからかわれるのかと思ってたけど、全くそんな様子はない
むしろ、心配そうに僕を見てる
その理由は、所属先のIDから自殺したSPの身元を割り出した警察が、会社に連絡してきたことから、
皆は僕らを心配して駆けつけてきたからだということだ
落ち着かないのか、一番顔色の悪い牧ちゃんは、たったまま何かを考えているのか、左右に小さく行ったり来たりしている
「……ダメだわ。悪い事しか浮かばない」
泣きそうな顔をして、大きなため息と共に牧ちゃんが呟いた
「やめてよ。縁起悪い」
イクちゃんが不機嫌な顔をして言い返した
「全くだ」
それにジョンヒョンが続く
ホントだよ。
最初のコメントを投稿しよう!