1718人が本棚に入れています
本棚に追加
◇ #2
「牧ちゃん、心配いらないから。」
ちょっと後ろめたさを感じたのは、その時に僕が思い付いた事があまり安全策ではなかったから
「でも」
「大丈夫」
大丈夫。
ふふっ、
大丈夫じゃないかもしれないな、
そんな風に思いながら、僕はくるりと踵を返した
あー、残念ながら、一人じゃなにもできないのが歯痒いな。
「ソンミン…」
ドアを開けようとした瞬間、隙間から覗いていたのか、穂積ちゃんがこっちを見ていた
「ちょ」
「龍郎から、電話」
最初のコメントを投稿しよう!