4/14
前へ
/35ページ
次へ
「なんだ、そういう事か。 ウチは関係ないよ」 ニヤリ、と口角をつりあげ、女は笑う 「関係ない?なんか知ってんのか?」 「さぁ」 はぐらかすように、女はテーブルにあったタバコを手にとると、一本口にくわえた 隣の金髪男は、黙ったまま女のタバコに火をつけた フーッと煙を吐き出すと、女は余裕の表情でソファーにもたれかかる 「あれだろ?うちに出入してた奴、死んだんだろう? そんなのかぎまわってどうするんだい?」 真っ直ぐな視線で俺を見る女 「知ってるんだな」 俺はほぼ確信を得て、そう言う 「見返りは?」 「それなりに、用意してる。 このまま、ここが営業していたいなら 協力するよ」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1718人が本棚に入れています
本棚に追加