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女は余裕のまま、大笑いをした 「あんたが欲しいもんは此所にはないよ! 確かに、そいつらはうちの常連だ。 うちはねぇ、捕まるような非合法なマネは何にもしてない ここが営業停止になる理由なんてないのさ」 「……」 「だけど、あいつらはちょっと調子に乗っていたね。 確かに。 とっくに出入禁止にしていたよ、 ああ、そうだったな。 片割れが死ぬ数週間前にだ。 大方、何かに巻き込まれでもしたんだろうよ? 検討つかないのかい?」 驚いた ここの店じゃなかったのか。 「それじゃあ、一緒にいた女は知らないか?」 俺は一枚の写真をガラステーブルの上に差し出すと、そう尋ねた 女はその写真を手に取ると、 「この女」 そう小さく呟いた
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