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ベッドの上で布団にくるまった穂積ちゃんの身体が揺れている 「穂積ちゃ…」 後悔しても、後悔しきれなくて 痛々しい傷跡に、気がおかしくなる 次から次へと沸き上がる怒りがおさまる事はなく 千鳥足で僕は穂積ちゃんに歩み寄ると、震えて声を殺して泣いている身体を抱き締めた 「ごめん」 僕の腕の中で 穂積ちゃんはずっと震えていた
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